ロミオとジュリエット

Romeo and Juliet    Romeo und Julia


初演
1971年2月14日  フランクフルト  フランクフルト・バレエ


音楽
セルゲイ・プロコフィエフ

振付・ステイジング・舞台美術
ジョン・ノイマイヤー

衣裳
フィリッポ・サンジュスト


オリジナル・キャスト

ジュリエット  マリアンヌ・クルーズ
ロミオ  トゥルーマン・フィニー
マキューシオ  マックス・ミディネット
ティボルト  フレッド・Howald
ベンヴォーリオ  マキシモ・バラ
キャピュレット夫人  ベアトリス・コルドゥア
キャピュレット卿  ポール・ハービンガー
パリス  リッカルド・ドゥース
ロレンツォ  ステファン・メティン
乳母  ゲルトルード・シュミッツ




ハンブルク初演
1974年1月6日  ハンブルク  ハンブルク・バレエ

音楽
セルゲイ・プロコフィエフ

振付・ステイジング・舞台美術
ジョン・ノイマイヤー

衣裳
フィリッポ・サンジュスト


オリジナル・キャスト

ジュリエット  マリアンヌ・クルーズ
ロミオ  ジョン・ノイマイヤー
マキューシオ  マックス・ミディネット
ティボルト  フレッド・Howald
ベンヴォーリオ  マキシモ・バラ
キャピュレット夫人  ベアトリス・コルドゥア
キャピュレット卿  ロルフ・ヴァルター
パリス  フランソワ・クラウス
ロレンツォ  カスパー・フンメル
乳母  シャーロット・ブレーマー・ヴォルフ





新ヴァージョンのハンブルク初演
1981年12月23日  ハンブルク  ハンブルク・バレエ


音楽
セルゲイ・プロコフィエフ

振付・ステイジング
ジョン・ノイマイヤー

舞台美術・衣裳
ユルゲン・ローズ


オリジナル・キャスト

ジュリエット  マリアンヌ・クルーズ
ロミオ  ケヴィン・ヘイゲン
マキューシオ  マックス・ミディネット
ティボルト  エデュアルト・ベルティーニ
ベンヴォーリオ  ガマル・グーダ
キャピュレット夫人  ベアトリス・コルドゥア
キャピュレット卿  ヴィクター・ヒューズ
パリス  ロイ・ヴィエルツビッキ
ロレンツォ  マークス・アンナッカー
乳母  シャーロット・ブレーマー・ヴォルフ




あらすじ

第一日目
第一場
ヴェローナの守護聖人・聖ゼノ(サン・ゼノ)の祝祭日の前日の朝、
ロミオの子供時代の友達のロレンツォ修道士はキャピュレット家の階段で寝ているロミオを見つける。
ロミオはジュリエットの従姉妹のロザラインに夢中で、彼女は祭りのために間もなくやってくるのだ。
バルコニーからジュリエットはロザラインに挨拶をするが、ロミオには気付かない。
ベンヴォーリオはロミオの恋患いをからかう。
祭りの期間、興行にやってきた役者たちの中に、ロミオはマキューシオを見つける。
ジュリエットの乳母は召使のピーターをお供に買い物をしていたところ、
ピーターはモンタギューの従僕の一人から嫌がらせをされる。
いがみ合っている二家族、キャピュレット家とモンタギュー家の従僕たちの間で喧嘩になっていき、
通りで剣を交えての争いとなり、
両家の中心人物の一人であるロミオとジュリエットの従兄のティボルトが戦いに加わる。
ヴェローナの大公エスカラスがやって来てその騒動を終わらせる。
ヴェローナ大公はキャピュレット・モンタギュー両家の休戦の象徴として
両家の剣を没収する。
キャピュレットはその晩催される舞踏会の招待客のリストを乳母に渡す。
ロミオはそのリストをすばやく奪い取って、その招待客の中にロザラインの名前を見つけて有頂天になる。

第二場
ジュリエットは風呂場で従姉妹たちとはふざけていたとき、母からメダリヨンを贈られる、
それは大人になった象徴であり、結婚する資格があることを意味している。

第三場
キャピュレット卿は邸宅の中庭に客たちを迎い入れる。

第四場
キャピュレット卿、キャピュレット夫人、ティボルトは舞踏会の始まりの合図として先頭をきって踊る。
ジュリエットと従妹たちは聖ゼノに敬意を表して寓話的な踊りを上演する。
ジュリエットは若い男の視線を感じ、踊りを忘れる。
ジュリエットの両親にフィアンセにと選ばれたパリス伯爵がジュリエットに引き合わされる。
舞踏会場の喧騒を離れたところにいたジュリエットは、マスクを付けたロミオが唐突に傍にいるのに驚く。
ティボルトは二人の出会いに無作法に割って入る。

第五場
招待客たちは暇乞いをし屋敷を去っていく。

第六場
ロミオはキャピュレット家の庭にとどまり、バルコニーに一人現れたジュリエットを見つめる。
ジュリエットはロミオを目にする。
二人はお互い愛しているのがわかり歓びに浸る。


第二日目(聖ゼノの祝祭日)
第一場

ヴェローナの町の聖ゼノの祝いが始まる。
ロミオは二人が秘密裏に結婚できるように計らわせようとしてロレンツォ神父をジュリエットのもとに送る。
役者たちは若い恋人たちの運命を予知するような芝居を演じる。
乳母はジュリエットが承知したという言葉をロミオのもとに運ぶ。

第二場
ロミオはロレンツォ修道士のもとに到着する。

第三場
ロレンツォ修道士は両家の争いが終わりになることを祈って、
秘密裏にロミオとジュリエットを結婚させる。

第四場
聖ゼノの祝いは続いている。
酔っ払ったティボルトがマキューシオを挑発し、決闘が始まり、偶発的にティボルトは彼を殺す。
怒りに狂って、ロミオは友人の死に対して復讐する。
ジュリエットの母は悲しみでティボルトの遺体に崩れ伏す。
役者たちはロミオを連れてヴェローナの町から逃げ去る。


第三日目
第一場

ティボルトが埋葬される。

第二場
ヴェローナから一旦は逃げたロミオは新妻のジュリエットと一夜を過ごすために変装して戻ってくる。
夜が明ける頃には彼は立ち去らなければならない。
ジュリエットの両親はまさにその日パリスと結婚するようにジュリエットに告げるが、彼女は拒絶する。

第三場
ジュリエットはロミオのことを考えると安心し、ロレンツォ神父に助けを求めて探す。

第四場
ロレンツォ修道士はジュリエットに一時的にだが死んでいるように見せる薬が入っている小さな瓶を渡す。
ジュリエットは、役者たちがハッピー・エンドを演じているかのように想像する。

第五場
パリスが2度目にジュリエットのもとにやってきた時、彼女は結婚を受け入れる。

第六場
ジュリエットは薬を飲むと、夢の中で亡くなったティボルトと出遭うという悪夢のような経験するが、
再び現れたロミオがすべては上手くいくと約束してくれる・・・。


第四日目
第一場

乳母やジュリエットの従妹たちは彼女を起こそうとしたとき、彼女が死んでいると信じてしまう。

第二場
マンチュアへ行く途中で乳母はジュリエットの死をロミオに伝える。
彼は急いでヴェローナに引き返しロレンツォ修道士を探すが見つからない。
ロレンツォはことの経緯を説明しようとして必死でロミオを探していたのだ。

第三場
ジュリエットはキャピュレット家の霊廟に埋葬されている。
ジュリエットの死を悼む弔問者の列が去っていくが、ロミオはその場にとどまる。
ロミオはジュリエットが死んでいると信じて、自らを刺す。
ジュリエットは目覚めた時、ロミオが死んでるのを見つけ、死んで彼と一緒になる。

(ハンブルク・バレエ団のHPに拠る。一部ドイツ語版を参考にしている部分や、意訳をしている部分があります。S)

原文では各場で改行はありませんが、読みやすくするために変えてあります。